事例紹介:化粧品-特許および実用新案

課題

クライアントは新しい化粧品を開発し、この新製品はヨーロッパ以外の最も重要な市場で大成功を収めました。クライアントは、この新製品に関連して4件の欧州特許出願をしていたものの、いまだ欧州特許は付与されていませんでした。この段階で、クライアント製品の成功に目を付けた競合他社が、欧州市場で同様の製品を発売しました。これを受け、クライアントは当該競合他社に対して製品販売を止めるための行動を起こしたいと考えていました。そこで、係属中の欧州特許出願のうちの1件をドイツの実用新案出願に変更し、実用新案権侵害で当該競合他社を訴えることにしました。

対応

これに対応するため、当事務所は、この特定の化学分野を専門とする弁理士と弁護士からなるチームを編成しました。このチームは、ドイツ裁判所での侵害訴訟だけでなく、ドイツ特許商標庁で並行して進行した実用新案無効訴訟においても成功を収めました。また、このチームは、2つの欧州特許に対して申し立てられた第一審での異議手続における防御にも成功しました。さらに、和解交渉およびライセンス契約に関しても、クライアントにアドバイスを提供しました。

成果

侵害訴訟が提起されるや否や、競合他社はクライアントが保有する技術に基づくライセンス提供を要請し、その後ライセンス契約が締結されました。さらに、欧州の4つの出願は、多数の第三者の意見等にもかかわらず、すべて認められ、それぞれ特許ないし実用新案が付与されました。そのうちの1件では、審査部の拒絶査定に対する異議申立てに成功しました。このようにして、クライアントは、その新しい化粧品に関連する技術に関して、支配的な特許ポジションを獲得・維持することができました。

このプロジェクトの担当者

Joachim Renken

Dr. rer. nat., Dipl.-Chem., German and European Patent Attorney, UPC Representative

詳しくはこちら

Declan Mulhern

Ph.D. (Chemistry), Irish, British and European Patent Attorney, UPC Representative

詳しくはこちら