事例紹介:家庭用品-不正競争防止法

課題

クライアントは、家庭用品の国際的な大手メーカーの一つです。本案件では、クライアントのEUでのベストセラー商品の一つである、人目を引く色やグラフィック要素の配置など特殊なグラフィック特性を持った製品が問題となりました。外国の競合他社が、ドイツ市場でほぼ同一の製品を販売し、かつドイツで意匠登録まで行っていました。クライアントは、当該他社による製品販売と意匠登録の両方に対して法的手続をとることにしました。その後当事務所がクライアントを代理して送付した警告書にもかかわらず、競合他社が販売活動等を停止しなかったため、われわれは競争法違反に基づく仮処分の申請を裁判所に提出しました。

対応

当事務所は、商標法、意匠法、競争法を専門とする弁護士と、関連する技術的な専門知識を有する弁理士からなるチームを編成しました。このチームは、関連手続のすべての段階にわたってクライアントを支援し、その後の競合他社との和解交渉においてもクライアントにアドバイスを提供しました。

成果

地方裁判所は、当事務所の申請どおりに仮処分命令を発令し、競合他社に対し、ドイツでの紛争中の製品に関する活動の停止を命じました。裁判所の決定は、クライアントの製品について競争力のある独創性を認め、市場での認知度が高いことを認定するものでした。競合他社によるほぼ同一のデザインの製品の販売は、製品の出所について消費者を誤解させようとするものであると判断されました。競合他社はこの裁判所の判断に従い、その後EU全域を対象とした「不作為義務宣言」(cease-and-desist declaration)に署名しました。さらに競合他社は登録されていたドイツ意匠権の放棄にも同意したことから、その後速やかに意匠登録は取り消されました。

このプロジェクトの担当者

Michaela Ring

Attorney-at-law and Certified Specialist IP Lawyer

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Wedig von der Osten-Sacken

LL.M., Attorney-at-Law

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